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前の問題
同じ意味・用法を選ぶ問題
問題
下線部と同じ意味・用法で使われているものを選びましょう。
祖母の家に着く。
- 無事にゴールにたどり着いた。
- 彼の態度に腹を立てる。
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答え
祖母の家に着く。
- 無事にゴールにたどり着いた。
- 彼の態度に腹を立てる。
解説
祖母の家に着く。
この格助詞「に」は、「移動の結果、どこに着いたのか」という移動の着点を表しています。
この「に」と同じ意味・用法なのは、「移動の結果、どこにたどり着いたのか」という移動の着点を表している
無事にゴールにたどり着いた。
です。
彼の態度に腹を立てる。
は、「何に腹が立ったのか」という感情・感覚の起因を表しています。
着点とは?
「着点」を表すもっとも基本的な格助詞は「に」で、「と」「へ」「まで」にも着点としての使い方があります。
格助詞「に」
【移動の着点】
8時に学校に着いた。
【変化の結果】
信号が赤に変わった。
格助詞「と」
【変化の結果】
雪が解けて水となった。
格助詞「へ」
【移動の方向】
自転車で学校へ向かう。
格助詞「まで」
【範囲の終点】
問題集を10ページまで終わらせてきてください。
起因・根拠とは?
「起因・根拠」を表すもっとも基本的な格助詞は「で」で、「に」「から」にも起因・根拠としての使い方があります。
格助詞「で」
【変化の原因】
台風で看板が壊れてしまった。
【行動の理由】
京都には、観光で来ました。
【感情・感覚の起因】
友人関係で悩んでいる。
【判断の根拠】
後ろ姿で、田中さんだとわかった。
格助詞「に」
【感情・感覚の起因】
彼の発言にイライラした。
【継続的状態の起因】
海風に稲穂が揺れている。
格助詞「から」
【出来事の原因】
花火の不始末から火事になった。
【判断の根拠】
後ろ姿から、田中さんだとわかった。
格助詞の問題を解くときのポイント
助詞の1つである格助詞は、
- が
- を
- に
- へ
- と
- から
- より
- で
- まで
の9つです。
ゴロが良いので、この並びで覚えておきましょう。
格助詞は、「述語と名詞の間に成り立つ意味関係」を表すために使われます。
…なんだか、小難しいですよね。
子どもたちが公園で遊ぶ。
この文の述語は、動詞の「遊ぶ」です。
格助詞「が」が使われているのは、「子どもたちが」の部分ですね。
格助詞「が」がついている「子どもたち」は、「誰が遊んでいるか」という動きの主体を表しています。
そのため、この「が」は、主体の意味・用法であることがわかります。
また、
子どもたちが公園で遊ぶ。
で格助詞「で」が使われているのは、「公園で」の部分です。
格助詞「で」がついている「公園」は、「どこで遊んでいるか」という動きの場所を表しています。
そのため、この「で」は、場所の意味・用法であることがわかります。
「主体」「場所」のような文法用語が出てくると身構えてしまうかもしれませんが、情報を整理するときには、この方が便利な場合も多いです。
それぞれの格助詞には、複数の意味・用法があり、格助詞「が」であれば、
子どもたちが公園で遊ぶ。
という主体の意味・用法と
私には、教師になるという夢がある。
という対象の意味・用法があります。
1番意味・用法が多いのは、格助詞「に」です。
- 着点
- 相手
- 場所
- 起因・根拠
- 主体
- 対象
- 手段
- 時
- 領域
- 目的
- 役割
- 割合
のように、大きく分けても12個の意味・用法があります。
まずは、「誰が遊んでいるか」「どこで遊んでいるか」のように、述語の動き・状態と格助詞がついている語の関係を言葉にすることから始めてみてください。
練習問題で、ガンガン慣れていくのがおススメです!