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前の問題
同じ意味・用法を選ぶ問題
問題
下線部と同じ意味・用法で使われているものを選びましょう。
学校の近くに文房具店がある。
- 入り口に荷物が置いてある。
- ケガをして、手が血にまみれていた。
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答え
学校の近くに文房具店がある。
- 入り口に荷物が置いてある。
- ケガをして、手が血にまみれていた。
解説
学校の近くに文房具店がある。
この格助詞「に」は、「どこに文房具店があるのか」という存在の場所を表しています。
この「に」と同じ意味・用法なのは、「どこに荷物が置いてあるのか」という存在の場所を表している
入り口に荷物が置いてある。
です。
ケガをして、手が血にまみれていた。
は、「手が何にまみれていたのか」という手段(付着物)を表しています。
場所とは?
「場所」を表す格助詞には「に」「で」があります。
格助詞「に」
【存在の場所】
窓のそばに佐藤さんがいる。
【出現の場所】
庭に花が咲く。
格助詞「で」
【動きの場所】
公園で野球の練習をする。
手段とは?
「手段」を表すもっとも基本的な格助詞は「で」で、「に」にも着点としての使い方があります。
格助詞「で」
【道具】
ハサミで紙を切る。
【方法】
一点透視図で絵を描く。
【材料】
色紙で鶴を折る。
【構成要素】
このチームは、5名のメンバーで構成されている。
【内容物】
会場が人でいっぱいになった。
【付着物】
靴が泥で汚れている。
格助詞「に」
【内容物】
表情が希望に満ちあふれている。
【付着物】
靴が泥にまみれてしまった。
格助詞の問題を解くときのポイント
助詞の1つである格助詞は、
- が
- を
- に
- へ
- と
- から
- より
- で
- まで
の9つです。
ゴロが良いので、この並びで覚えておきましょう。
格助詞は、「述語と名詞の間に成り立つ意味関係」を表すために使われます。
…なんだか、小難しいですよね。
子どもたちが公園で遊ぶ。
この文の述語は、動詞の「遊ぶ」です。
格助詞「が」が使われているのは、「子どもたちが」の部分ですね。
格助詞「が」がついている「子どもたち」は、「誰が遊んでいるか」という動きの主体を表しています。
そのため、この「が」は、主体の意味・用法であることがわかります。
また、
子どもたちが公園で遊ぶ。
で格助詞「で」が使われているのは、「公園で」の部分です。
格助詞「で」がついている「公園」は、「どこで遊んでいるか」という動きの場所を表しています。
そのため、この「で」は、場所の意味・用法であることがわかります。
「主体」「場所」のような文法用語が出てくると身構えてしまうかもしれませんが、情報を整理するときには、この方が便利な場合も多いです。
それぞれの格助詞には、複数の意味・用法があり、格助詞「が」であれば、
子どもたちが公園で遊ぶ。
という主体の意味・用法と
私には、教師になるという夢がある。
という対象の意味・用法があります。
1番意味・用法が多いのは、格助詞「に」です。
- 着点
- 相手
- 場所
- 起因・根拠
- 主体
- 対象
- 手段
- 時
- 領域
- 目的
- 役割
- 割合
のように、大きく分けても12個の意味・用法があります。
まずは、「誰が遊んでいるか」「どこで遊んでいるか」のように、述語の動き・状態と格助詞がついている語の関係を言葉にすることから始めてみてください。
練習問題で、ガンガン慣れていくのがおススメです!