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前の問題
同じ意味・用法を選ぶ問題
問題
下線部と同じ意味・用法で使われているものを選びましょう。
生徒にテストを返却した。
- Aさんに入館証を渡す。
- 京都には、観光に来ました。
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答え
生徒にテストを返却した。
- Aさんに入館証を渡す。
- 京都には、観光に来ました。
解説
生徒にテストを返却した。
この格助詞「に」は、「誰にテストを返却したのか」という授与の相手を表しています。
この「に」と同じ意味・用法なのは、「誰に入館証を渡したのか」という授与の相手を表している
Aさんに入館証を渡す。
です。
京都には、観光に来ました。
は、「なぜ京都に来たのか」という移動の目的を表しています。
相手とは?
「相手」を表す格助詞には「に」「と」があります。
格助詞「に」
【動作の相手】
田中さんに話しかける。
【授与の相手】
孫にお年玉をあげる。
【受身的動作の相手】
スピード違反で警察に捕まった。
【基準としての相手】
背の高さは、兄に負けていない。
格助詞「と」
【共同動作の相手】
友だちとカフェでコーヒーを飲んだ。
【相互動作の相手】
幼なじみと結婚した。
【基準としての相手】
姉と服の趣味が違う。
目的とは?
「目的」を表す格助詞には、「で」「に」があります。
格助詞「で」
【動作の目的】
ここには、観光で来ました。
格助詞「に」
【移動の目的】
一緒に買い物に行きましょう。
格助詞の問題を解くときのポイント
助詞の1つである格助詞は、
- が
- を
- に
- へ
- と
- から
- より
- で
- まで
の9つです。
ゴロが良いので、この並びで覚えておきましょう。
格助詞は、「述語と名詞の間に成り立つ意味関係」を表すために使われます。
…なんだか、小難しいですよね。
子どもたちが公園で遊ぶ。
この文の述語は、動詞の「遊ぶ」です。
格助詞「が」が使われているのは、「子どもたちが」の部分ですね。
格助詞「が」がついている「子どもたち」は、「誰が遊んでいるか」という動きの主体を表しています。
そのため、この「が」は、主体の意味・用法であることがわかります。
また、
子どもたちが公園で遊ぶ。
で格助詞「で」が使われているのは、「公園で」の部分です。
格助詞「で」がついている「公園」は、「どこで遊んでいるか」という動きの場所を表しています。
そのため、この「で」は、場所の意味・用法であることがわかります。
「主体」「場所」のような文法用語が出てくると身構えてしまうかもしれませんが、情報を整理するときには、この方が便利な場合も多いです。
それぞれの格助詞には、複数の意味・用法があり、格助詞「が」であれば、
子どもたちが公園で遊ぶ。
という主体の意味・用法と
私には、教師になるという夢がある。
という対象の意味・用法があります。
1番意味・用法が多いのは、格助詞「に」です。
- 着点
- 相手
- 場所
- 起因・根拠
- 主体
- 対象
- 手段
- 時
- 領域
- 目的
- 役割
- 割合
のように、大きく分けても12個の意味・用法があります。
まずは、「誰が遊んでいるか」「どこで遊んでいるか」のように、述語の動き・状態と格助詞がついている語の関係を言葉にすることから始めてみてください。
練習問題で、ガンガン慣れていくのがおススメです!