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前の問題


問17 総合問題
一


(ア)のあとには、
事故を未然に防ぐためには、エレベーターを立ち止まって利用することが…
とありますね。
(ア)には、
立ち止まって利用しない(=歩いて利用する)とどうなるのか?
が入るので、内容に合わない1・立ち止まって利用することについて述べている3は、間違いです。
残った2と4とみてみると…
4は、極論な印象ですね。
本文でも、
国内では2年間で1,500件以上の事故が起こっており、その半数以上が転倒によるものだ
とは述べられていますが、
歩いたり走ったりしたから転倒した
からと言って
歩いたり走ったりしなければ転倒しない
というわけではないですし、転倒以外の事故がどのように起こったのかは、説明されていません。
歩くことよって、事故がどうなるか?
について説明している2が正解です。
二


(イ)の前には、
事故を未然に防ぐためにも、エスカレーターを立ち止まって利用することが大切だ
とあり、
(イ)をはさんで、
現実には、エスカレーターを駆け上がっていく人もいまだに多い
と続きます。
反対の内容がくるので、
1 ところが
が正解です。
三


解説 接触
四


入れる文は
思えば私自身…
なので、この文の前に「私自身」以外が
先を急ぐあまり、エスカレーターでお年寄りや小さな子どもにぶつかりそうになった
という例が出てくるはずですね。
しかしながら
で始まる第4段落に
先日も…
で始まる文があり、この文のあとに筆者自身の例である文が入ります。
位置で言うと、Cのところですね。
そのあとに
エスカレーターを立ち止まって利用している人たちのことも考えることが大切であると反省した
とあり、最も適切です。
五


まとめである最終段落には、
エスカレーターは~多くの人が利用するからこそ、皆が安全で快適に利用できるように気づかう気持ちを忘れないようにしたい
とあります。
この内容と合致するのは、4ですね。
これが正解です。
念のため、1・2・3も見ておくと…
本文では、
○ エスカレーターは立ち止まって利用すべきだ
ということは述べられていますが、
× エスカレーターは立ち止まって利用すべきだということをもっと周知すべきだ
ということは述べられていません。
1は、間違いです。
本文では
○ エスカレーターは立ち止まって利用すべきだ
ということが述べられており、
× 歩く人のために片側を空けて利用することが重要だ
ということは述べられていません。
2は、間違いです。
本文では
○ エスカレーターは立ち止まって利用すべきだ
ということが述べられていますが、
× 急いでいる人はエレベーターでなく階段を利用した方が良い
ということは述べられていません。
3は、間違いです。
過去問解説の一覧


過去問で確認したいこと
特に、
- 敬語
- 文法
の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。
過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、
「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」
のどちらなのかを明確にすることです。
前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。
- 語彙
- 言葉の意味
- 漢字
のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、
- 敬語
- 文法
のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。
また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。
日本語検定は、1級から4級で、
- 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
- 1問1問の難易度が異なる
という違いはあるものの、
- 敬語
- 文法
のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。
敬語であれば、
- 尊敬語
- 謙譲語Ⅰ
- 謙譲語Ⅱ
- 丁寧語
- 美化語
の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。
文法であれば、
- 動詞
- 副詞
- 助詞
などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。
例えば、
買い物に行くので、8時に駅に集合してください。
には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。
買い物に
の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。
また、
8時に
の格助詞「に」は、時を
駅に
の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。
まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。
この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。
- 過去問を解いていて、不安が残る分野
- もっと解くスピードを上げたい分野
があれば、ぜひご活用ください。

