令和5（2023）年度 第2回 問8の過去問解説！【日本語検定 3級】

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問8　言葉の意味

ア

石田さんが起業サークルを立ち上げ、さらにビジネスアイデアのコンテストで最終選考に残ったことに対する発言なので、

2　（前途洋洋）とした未来

が良いですね。
2が正解です。

解説　空前絶後

「空前絶後（くうぜんぜつご）」とは、以前にもそれに類する物事がなく、将来にもなかろうと思われる、ごく稀なことです。

解説　前途洋洋

「前途洋洋（ぜんとようよう）」とは、将来が明るく希望に満ちて広がっていることです。

解説　清廉潔白

「清廉潔白（せいれんけっぱく）」とは、心が清く、私利私欲をもたないことです。

イ

ビジネスコンテストの最終選考に残ったものの、父から反対されてしまって…という内容なので、

1　聞こうともしてくれなくて、（けんもほろろ）な態度

が良いですね。
1が正解です。

解説　けんもほろろ

「けんもほろろ」とは、不愛想に人の相談などを拒絶することです。

解説　とりとめのない

「とりとめのない」とは、際限がないこと・しまりがないことです。

解説　やぶれかぶれ

「やぶれかぶれ」とは、やけを起こし、自暴自棄であることです。

ウ

父がコンテストに出したビジネスアイデアに反対していることを受けた石田さんの状態なので、

3　それで（尻込みして）いるんだ

が良いですね。
3が正解です。

解説　腕を鳴らす

「腕を鳴らす」とは、腕前を表す機会を今か今かと待つことです。

解説　肩で息をする

「肩で息をする」とは、苦しそうに息をすることです。

解説　尻込みする

「尻込みする」とは、ためらい、後ずさりすることです。

エ

（エ）のあとに「適当にあしらう」とあるので、

1　（柳に風）で適当にあしらうなんて…

が良いですね。
1が正解です。

解説　柳に風

「柳に風」とは、少しも逆らわずに、巧みに受け流すことです。

解説　青菜に塩

「青菜に塩」とは、人が力なくしおれていることです。

解説　売り言葉に買い言葉

「売り言葉に買い言葉」とは、相手の暴言に対して、同じ調子で言葉を返すことです。

オ

父のことについて愚痴を述べる石田さんに対しての内容です。
（オ）のあとに「お父さんに認めてもらえるように頑張りなよ」とあるので、

2　（四の五の言ってないで）、お父さんに認めてもらえるように…

が良いですね。
2が正解です。

解説　図に乗る

「図に乗る」とは、調子に乗ってつけ上がることです。

解説　四の五の言う

「四の五の言う」とは、なんのかのと文句を言うことです。

解説　大見えを切る

「大見えを切る」とは、自信のほどをことさらに強調することです。

過去問で確認したいこと

過去問演習では、
「どのような知識が」
「どのように出題されるか」
の2点を確認しましょう。

特に、

• 敬語
• 文法

の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。

過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、

「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」

のどちらなのかを明確にすることです。

前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。

• 語彙
• 言葉の意味
• 漢字

のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、

• 敬語
• 文法

のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。

また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。

日本語検定は、1級から4級で、

• 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
• 1問1問の難易度が異なる

という違いはあるものの、

• 敬語
• 文法

のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。

敬語であれば、

• 尊敬語
• 謙譲語Ⅰ
• 謙譲語Ⅱ
• 丁寧語
• 美化語

の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか？」「どのような語が該当するか？」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。

文法であれば、

• 動詞
• 副詞
• 助詞

などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法（使い方）を整理しておきましょう。

例えば、

買い物に行くので、8時に駅に集合してください。

には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。

買い物に

の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。

また、

8時に

の格助詞「に」は、時を

駅に

の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。

まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。

この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。

• 過去問を解いていて、不安が残る分野
• もっと解くスピードを上げたい分野

があれば、ぜひご活用ください。

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