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前の問題
問17 総合問題
一
(ア)を含む「『時短』が…」から始まる第3段落を見てみましょう。
- 「時短」は、とにかく所要時間が短くなることが重要
- 「タイパ」は、費やした時間に対して成果が十分かが重要
ということが述べられています。
まず、成果である「完成品」に触れられていない1と3を選択肢から除外することができますね。
残った2と4を見ていきましょう。
(ア)を含む文は、
所要時間が短くなる(=時短になっている)としても、(ア)だと、タイパは良くない。
という内容になっています。
4のように、
所要時間が短くなる(=時短になっている)としても、かけた時間以上の価値が完成品にあるのであれば、タイパは良くない
だと、内容が文脈と合っていないですね。
2の内容だと、
所要時間が短くなる(=時短になっている)としても、完成品がその時間に見合ったものでなければ、タイパは良くない
となり、文脈に合致します。
2が正解です。
二
「取捨選択」と似た意味を表すのは、「ふるいにかける」ですね。
4が正解です。
解説 取捨選択
解説 しのぎをけずる
解説 かまをかける
解説 けりをつける
解説 ふるいにかける
三
(ウ)に入るのは、「タイパ」の評価軸が何と何かです。
「『タイパ』というのは…」で始まる第2段落からわかる通り、「タイパ」とは
かけた時間に対する成果の度合い
のことですね。
(ウ)には、「時間」と「成果」が入ります。
(エ)が入る文の前には、
「タイパ」は、時間の消費に自覚的になるという点で有意義な考え方だ。
ということが述べられています。
(エ)が入る文は、「しかしながら」で始まるので、これを否定する内容が適切ですね。
(エ)には、「損得抜き」が入ります。
四
「以前…」で始まる第5段落を見てみましょう。
ここでは、
本を読む前に口コミなどの世間の評判を確認するか?
という問いに対する
得られるものがなければ時間の無駄なので確認する
という意見がタイパ重視のものであり、筆者はそれに共感できないことが述べられています。
3が適切ですね。
これが正解です。
念のため、ほかの選択肢も見ておきましょう。
第5段落で述べられているのは、
2つの意見の片方をタイパ重視だからと言って切り捨てることはできない
ということです。
無意識にタイパ重視となって、前者の意見を切り捨てているという危機感がある
という内容ではないですね。
1は、間違いです。
第5段落では、筆者が
タイパ重視の考え方には共感できない
ということが述べられています。
タイパの考え方が生活を充実させる
という考え方は、筆者の意見とは逆ですね。
2は、間違いです。
第5段落では
- タイパ重視でない考え方
- タイパ重視の考え方
の2つがあり、筆者が前者に共感していることが述べられています。
時間に対する意識の変化に言及しているわけではないですね。
4は、間違いです。