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前の問題
同じ意味・用法を選ぶ問題
問題
下線部と同じ意味・用法で使われているものを選びましょう。
思春期の子どもたちには、悩みが多い。
- 彼には、まだこの本は早いと思う。
- 私には、友達が少ない。
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答え
思春期の子どもたちには、悩みが多い。
- 彼には、まだこの本は早いと思う。
- 私には、友達が少ない。
解説
思春期の子どもたちには、悩みが多い。
この格助詞「に」は、「誰が悩みが多く持っているのか」という所有の主体を表しています。
この「に」と同じ意味・用法なのは、「誰が友達を少ししか持っていないのか」という所有の主体を表している
私には、友達が少ない。
です。
彼には、まだこの本は早いと思う。
は、「誰にとって、まだこの本を読むのに早いのか」という認識の成り立つ領域を表しています。
主体とは?
「主体」を表すもっとも基本的な格助詞は「が」で、「に」「で」「から」にも主体としての使い方があります。
格助詞「が」
【動きの主体】
生徒たちが学校で勉強する。
【状態の主体】
この学校には、食堂がある。
格助詞「に」
【状態の主体】
彼にこの問題が解けるはずがない。
格助詞「で」
【動きの主体】
この仕事は、営業課で対応します。
格助詞「から」
【動きの主体】
部長には、鈴木さんから連絡してください。
領域とは?
「領域」を表す格助詞には、「で」「に」があります。
格助詞「で」
【評価の成り立つ領域】
日本で1番高い山は、富士山です。
格助詞「に」
【認識の成り立つ領域】
この本は、私には難しかった。
格助詞の問題を解くときのポイント
助詞の1つである格助詞は、
- が
- を
- に
- へ
- と
- から
- より
- で
- まで
の9つです。
ゴロが良いので、この並びで覚えておきましょう。
格助詞は、「述語と名詞の間に成り立つ意味関係」を表すために使われます。
…なんだか、小難しいですよね。
子どもたちが公園で遊ぶ。
この文の述語は、動詞の「遊ぶ」です。
格助詞「が」が使われているのは、「子どもたちが」の部分ですね。
格助詞「が」がついている「子どもたち」は、「誰が遊んでいるか」という動きの主体を表しています。
そのため、この「が」は、主体の意味・用法であることがわかります。
また、
子どもたちが公園で遊ぶ。
で格助詞「で」が使われているのは、「公園で」の部分です。
格助詞「で」がついている「公園」は、「どこで遊んでいるか」という動きの場所を表しています。
そのため、この「で」は、場所の意味・用法であることがわかります。
「主体」「場所」のような文法用語が出てくると身構えてしまうかもしれませんが、情報を整理するときには、この方が便利な場合も多いです。
それぞれの格助詞には、複数の意味・用法があり、格助詞「が」であれば、
子どもたちが公園で遊ぶ。
という主体の意味・用法と
私には、教師になるという夢がある。
という対象の意味・用法があります。
1番意味・用法が多いのは、格助詞「に」です。
- 着点
- 相手
- 場所
- 起因・根拠
- 主体
- 対象
- 手段
- 時
- 領域
- 目的
- 役割
- 割合
のように、大きく分けても12個の意味・用法があります。
まずは、「誰が遊んでいるか」「どこで遊んでいるか」のように、述語の動き・状態と格助詞がついている語の関係を言葉にすることから始めてみてください。
練習問題で、ガンガン慣れていくのがおススメです!