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前の問題
同じ意味・用法を選ぶ問題
問題
下線部と同じ意味・用法で使われているものを選びましょう。
子どもに絵本を読み聞かせる。
- 周りの人に助けを呼びかける。
- 口元にひげが生える。
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答え
子どもに絵本を読み聞かせる。
- 周りの人に助けを呼びかける。
- 口元にひげが生える。
解説
子どもに絵本を読み聞かせる。
この格助詞「に」は、「誰に絵本を読み聞かせるのか?」という動作の相手を表しています。
この「に」と同じ意味・用法なのは、「誰に助けを呼びかけるのか」という動作の相手を表している
周りの人に助けを呼びかける。
です。
口元にひげが生える。
は、「どこにひげが生えるのか」という出現の場所を表しています。
相手とは?
「相手」を表す格助詞には「に」「と」があります。
格助詞「に」
【動作の相手】
田中さんに話しかける。
【授与の相手】
孫にお年玉をあげる。
【受身的動作の相手】
スピード違反で警察に捕まった。
【基準としての相手】
背の高さは、兄に負けていない。
格助詞「と」
【共同動作の相手】
友だちとカフェでコーヒーを飲んだ。
【相互動作の相手】
幼なじみと結婚した。
【基準としての相手】
姉と服の趣味が違う。
場所とは?
「場所」を表す格助詞には「に」「で」があります。
格助詞「に」
【存在の場所】
窓のそばに佐藤さんがいる。
【出現の場所】
庭に花が咲く。
格助詞「で」
【動きの場所】
公園で野球の練習をする。
格助詞の問題を解くときのポイント
助詞の1つである格助詞は、
- が
- を
- に
- へ
- と
- から
- より
- で
- まで
の9つです。
ゴロが良いので、この並びで覚えておきましょう。
格助詞は、「述語と名詞の間に成り立つ意味関係」を表すために使われます。
…なんだか、小難しいですよね。
子どもたちが公園で遊ぶ。
この文の述語は、動詞の「遊ぶ」です。
格助詞「が」が使われているのは、「子どもたちが」の部分ですね。
格助詞「が」がついている「子どもたち」は、「誰が遊んでいるか」という動きの主体を表しています。
そのため、この「が」は、主体の意味・用法であることがわかります。
また、
子どもたちが公園で遊ぶ。
で格助詞「で」が使われているのは、「公園で」の部分です。
格助詞「で」がついている「公園」は、「どこで遊んでいるか」という動きの場所を表しています。
そのため、この「で」は、場所の意味・用法であることがわかります。
「主体」「場所」のような文法用語が出てくると身構えてしまうかもしれませんが、情報を整理するときには、この方が便利な場合も多いです。
それぞれの格助詞には、複数の意味・用法があり、格助詞「が」であれば、
子どもたちが公園で遊ぶ。
という主体の意味・用法と
私には、教師になるという夢がある。
という対象の意味・用法があります。
1番意味・用法が多いのは、格助詞「に」です。
- 着点
- 相手
- 場所
- 起因・根拠
- 主体
- 対象
- 手段
- 時
- 領域
- 目的
- 役割
- 割合
のように、大きく分けても12個の意味・用法があります。
まずは、「誰が遊んでいるか」「どこで遊んでいるか」のように、述語の動き・状態と格助詞がついている語の関係を言葉にすることから始めてみてください。
練習問題で、ガンガン慣れていくのがおススメです!