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問7 語彙
一 医科-内科


【医科】という大きなまとまりの中に含まれるのが【内科】ですね。
医科
∟ 内科
∟ 外科
∟ 小児科
∟ 耳鼻咽喉科
この場合、【医科】を上位語・【内科】を下位語と言います。
選択肢を1つずつ見ていき、【上位語-下位語】の意味関係になっているものを探してみましょう。
「中国語」「日本語」は、いずれも「言語」という上位語に対する下位語です。
言語
∟ 中国語
∟ 日本語
∟ 英語
∟ フランス語
1は、【 】と同じ意味関係ではありません。
「感覚」という上位語に対して、「聴覚」という下位語があります。
感覚
∟ 聴覚
∟ 視覚
∟ 味覚
∟ 触覚
2は、【 】と同じ意味関係になっていますね。
これが正解です。
主食(ごはん・パンなど)に添えて食べるもののことを「副食物」と言います。
「主菜」「副菜」は、いずれも「副食物」という上位語に対する下位語です。
副食物
∟ 主菜
∟ 副菜
3は、【 】と同じ意味関係ではありません。
「公務員」という上位語に対して、「警察官」という下位語があります。
公務員
∟ 警察官
∟ 消防士
∟ 国税専門官
4は、「下位語-上位語」の意味関係であり、【 】とは逆になっています。
二 就航-航路


「就航」とは、「航路に就くこと」です。
【就航】という動作を表す語と【航路】というその動作が向かう先を表す語が組み合わさっていますね。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1の「登頂」とは、「頂上に上ること」です。
「登頂」という動作を表す語と「頂上」というその動作が向かう先を表す語が組み合わさっていますね。
これが正解です。
2の「入域」とは、「その区域に入ること」です。
一方の「域外」とは、「その区域の外」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
3の「代弁」とは、「本人に代わって意見を述べること」です。
一方の「弁舌」とは、「ものを言うこと」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
4の「乗車」とは、「車に乗ること」です。
一方の「車道」とは、「車の通る道」を表しています。
これは、【 】と同じ意味ではありません。
三 高温-温度


「高温」とは、「温度」が高いことです。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1の「高官」とは、「位の高い役職」のことです。
一方の「官庁」とは、「国の役所」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
2の「高評」とは、「高い評判」のことです。
一方の「評論」とは、「物事の価値・優劣などを批評し、論ずること」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
3の「高価」とは、「価格」が高いことです。
【 】と同じ意味関係になっていますね。
これが正解です。
4の「高利」とは、「利子が高いこと」です。
一方の「利権」とは、「利益を専有する権利」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
四 草書-行書


「草書」「行書」は、いずれも「書体」という上位語に対する下位語です。
書体
∟ 草書
∟ 行書
∟ 楷書
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1の「落日」とは、「沈もうとしている太陽」のことです。
一方の「終日」とは、「朝から晩までの一日中」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
2の「土星」は、「惑星」という上位語に対する下位語です。
「下位語-上位語」の意味関係であり、【 】とは逆になっています。
3の「柔道」と「剣道」は、いずれも「武道」という上位語に対する下位語です。
【 】と同じ意味関係になっていますね。
これが正解です。
4の「法令」とは、「法律および命令の総称」のことです。
一方の「伝令」とは、「軍隊などで命令を伝達すること」を表しています。
これは、【 】と同じ意味関係ではありません。
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過去問解説の一覧


過去問で確認したいこと
特に、
- 敬語
- 文法
の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。
過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、
「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」
のどちらなのかを明確にすることです。
前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。
- 語彙
- 言葉の意味
- 漢字
のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、
- 敬語
- 文法
のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。
また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。
日本語検定は、1級から4級で、
- 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
- 1問1問の難易度が異なる
という違いはあるものの、
- 敬語
- 文法
のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。
敬語であれば、
- 尊敬語
- 謙譲語Ⅰ
- 謙譲語Ⅱ
- 丁寧語
- 美化語
の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。
文法であれば、
- 動詞
- 副詞
- 助詞
などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。
例えば、
買い物に行くので、8時に駅に集合してください。
には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。
買い物に
の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。
また、
8時に
の格助詞「に」は、時を
駅に
の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。
まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。
この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。
- 過去問を解いていて、不安が残る分野
- もっと解くスピードを上げたい分野
があれば、ぜひご活用ください。

