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前の問題


問17 総合問題
一


(ア)を含む「私の故郷は…」から始まる第1段落を見てみましょう。
(ア)の前には、
- 都会には何でもあるような気がしてくる。
とあり、うしろには、
- 不意に望郷の念に駆られることがある。
と続きます。
逆説になっているので、(ア)に入るのは、
1 そうであっても
2 しかしながら
のどちらかです。
この時点で、3・4は違います。
次に、(ウ)を含む「翌日には…」から始まる第3段落を見ていきましょう。
「満足そうな友人の言葉」を受けて、(ウ)のうしろでは、
- 上京する前は、筆者も毎年祭りの準備に携わっていた。
- 町の人たちと関わり協力することで、地域との強い結びつきを感じられた。
という筆者の経験・感じたことについて述べています。
(ウ)に入るのは、
2 私は心から共感した
が適切ですね。
2が正解です。
二


「ご多分に漏れず」と似た意味を表すのは、「ご多分に漏れず」ですね。
4が正解です。
解説 ご多分に漏れず
三


「大学二年生の夏…」から始まる第2段落の最後には、
- 食を通じて地域とのつながりを感じ、心が満たされたのかもしれない。
「翌日には…」から始まる第3段落の最後には、
- 町の人たちと協力することで、地域との強い結びつきを感じられたものだ。
と述べています。
地域とのつながり・関わり
が筆者の充足感につながっているので、(エ)に入るのは、
4 地域との関わりを感じられること
が適切です。
四


「私の故郷は…」から始まる第1段落では、
- 郷里では味わえていた何かが、ここではないような気がする。
とあり、続く第2段落・第3段落で
地域とのつながり・関わり
が筆者の充足感につながっていることが述べられています。
「食べ物にしろ…」から始まる第4段落では、
- 心豊かに日々の生活を送っていくためには、地域と関わり、周りの人々とつながることによって得られる心の充足こそが必要だったのだ。
とあるので、本文の趣旨に合う書き出しの文としては、
2 心豊かな暮らしには、何が必要なのだろうか。
が適切です。
過去問解説の一覧


過去問で確認したいこと
特に、
- 敬語
- 文法
の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。
過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、
「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」
のどちらなのかを明確にすることです。
前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。
- 語彙
- 言葉の意味
- 漢字
のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、
- 敬語
- 文法
のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。
また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。
日本語検定は、1級から4級で、
- 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
- 1問1問の難易度が異なる
という違いはあるものの、
- 敬語
- 文法
のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。
敬語であれば、
- 尊敬語
- 謙譲語Ⅰ
- 謙譲語Ⅱ
- 丁寧語
- 美化語
の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。
文法であれば、
- 動詞
- 副詞
- 助詞
などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。
例えば、
買い物に行くので、8時に駅に集合してください。
には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。
買い物に
の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。
また、
8時に
の格助詞「に」は、時を
駅に
の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。
まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。
この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。
- 過去問を解いていて、不安が残る分野
- もっと解くスピードを上げたい分野
があれば、ぜひご活用ください。

