令和5(2023)年度 第2回 問14の過去問解説!【日本語検定 1級】

日本語検定 過去問解説
はりねずみ隊長

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問14 言葉の意味

正解は…4

険悪

は、「険」も「悪」のいずれも良くないことを表しています。

2つの文字が似た内容を表しているのは、

4 峻険

で、「峻」も「険」も高くけわしいことを表していますね。

4が正解です。

解説 険悪

「険悪(けんあく)」とは、道路・天候・人心などがけわしく悪いことです。

解説 悪心

「悪心(あくしん)」とは、悪事をしようとする心のことです。

解説 冒険

「冒険(ぼうけん)」とは、成功のたしかでないことをあえてすることです。

解説 改悪

「改悪(かいあく)」とは、物事を改めて、かえって悪くすることです。

解説 峻険

「峻険(しゅんけん)」とは、山などが高くけわしいことです。

正解は…4

禽獣

は、「禽(鳥)」と「獣」で並列の関係です。

同じく、2つの文字が並列の関係になっているのは、いずれも家屋の重要な部分を表す

4 棟梁

ですね。

4が正解です。

解説 禽獣

「禽獣(きんじゅう)」とは、鳥と獣のことです。

解説 家畜

「家畜(かちく)」とは、人間に飼育される鳥獣のことです。

解説 凶賊

「凶賊(きょうぞく)」とは、わるもののことです。

解説 落胤

「落胤(らくいん)」とは、貴人が妻以外の身分の低い女にひそかに産ませた子のことです。

解説 棟梁

「棟梁(とうりょう)」とは、1つの集団や一国のささえとなる重要な人のことです。

正解は…3

不審火

は、「不審な火」なので、

不審-火

のように、最初の2文字が最後の文字を修飾していますね

3 非戦論

が、「非戦の論」であり、

非戦-論

のように、最初の2文字が最後の文字を修飾しています。

3が正解です。

解説 不審火

「不審火(ふしんび)」とは、原因が定かでない火事のことです。

解説 未発達

「未発達(みはったつ)」とは、生体が発育していないことです。

解説 不穏当

「不穏当(ふおんとう)」とは、おだやかでないことです。

解説 非戦論

「非戦論(ひせんろん)」とは、戦争をすべきでないとする議論・意見のことです。

解説 無理解

「無理解(むりかい)」とは、相手の気持ちや考えを理解しないことです。

正解は…3

往事茫々

は、「往事(過ぎ去った日々)」が「茫々としている(ぼんやりとかすんでいる)」なので、前半の2文字が主語・後半の2文字が述語になっていますね。

三位一体

が、「三位(3つの要素)」が「一体である(1つになっている)」なので、主語・述語の関係になっています。

3が正解です。

解説 往事茫々

「往事茫々(おうじぼうぼう)」とは、過ぎ去った昔のことは、ぼんやりとかすんでよくわからないことです。

解説 一衣帯水

「一衣帯水(いちいたいすい)」とは、一筋の帯のような狭い川・海のことです。

解説 二重人格

「二重人格(にじゅうじんかく)」とは、1人の人間のうちに全く異なる2つの人格があり、それらが交互に全く独立して出現することです。

解説 三位一体

「三位一体(さんみいったい)」とは、3つの要素が互いに結びついていて、本質においては1つであることです。

解説 四分五裂

「四分五裂(しぶんごれつ)」とは、いくつにも分裂することです。

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過去問で確認したいこと

過去問演習では、
「どのような知識が」
「どのように出題されるか」

の2点を確認しましょう。

特に、

  • 敬語
  • 文法

の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。

過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、

「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」

のどちらなのかを明確にすることです。

前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。

  • 語彙
  • 言葉の意味
  • 漢字

のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、

  • 敬語
  • 文法

のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。

また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。

日本語検定は、1級から4級で、

  • 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
  • 1問1問の難易度が異なる

という違いはあるものの、

  • 敬語
  • 文法

のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。

敬語であれば、

  • 尊敬語
  • 謙譲語Ⅰ
  • 謙譲語Ⅱ
  • 丁寧語
  • 美化語

の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。

文法であれば、

  • 動詞
  • 副詞
  • 助詞

などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。

例えば、

買い物行くので、8時集合してください。

には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。

買い物

の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。

また、

8時に

の格助詞「に」は、

駅に

の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。

まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。

この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。

  • 過去問を解いていて、不安が残る分野
  • もっと解くスピードを上げたい分野

があれば、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾での国語科主任を経て、日本語教師をしています。

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