令和5(2023)年度 第1回 問14の過去問解説!【日本語検定 1級】

日本語検定 過去問解説
はりねずみ隊長

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問14 言葉の意味

正解は…3

1 趣味
2 情趣
4 野趣

の「趣」は、おもむきを表していますが、

3 趣意

の「趣」が表すのは、意見・趣旨ですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、3です。

解説 趣味

「趣味(しゅみ)」とは、感興を誘う状態・おもむき・味わいのことです。

解説 情趣

「情趣(じょうしゅ)」とは、しみじみとした味わい・おもむきのことです。

解説 趣意

「趣意(しゅい)」とは、意見・趣旨のことです。

解説 野趣

「野趣(やしゅ)」とは、自然のままの素朴なおもむきのことです。

正解は…2

1 芳香
3 芳紀
4 芳醇

の「芳」は、かおりが良いことを表していますが、

2 芳書

の「芳」が表すのは、他人のものであることですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、2です。

解説 芳香

「芳香(ほうこう)」とは、よいかおりのことです。

解説 芳書

「芳書(ほうしょ)」とは、他人の手紙の尊敬語です。

解説 芳紀

「芳紀(ほうき)」とは、年頃の女性の年齢のことです。

解説 芳醇

「芳醇(ほうじゅん)」とは、かんばしく、うるおいのあることです。

正解は…1

2 調子
3 菓子
4 帽子

の「子」は、それ自体には実質的な意味がない接尾辞ですが、

1 才子

の「子」が表すのは、ですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、1です。

解説 才子

「才子(さいし)」とは、才知の優れた人のことです。

解説 調子

「調子(ちょうし)」とは、物事の動きのぐあいのことです。

解説 菓子

「菓子(かし)」とは、常食のほかに食する嗜好品のことです。

解説 帽子

「帽子(ぼうし)」とは、頭にかぶって寒暑などを防ぎ、礼容を整えるもののことです。

正解は…2

1 厳禁
3 発禁
4 禁断

の「禁」は、止めることを表していますが、

2 禁裏

の「禁」が表すのは、宮中・皇居ですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、2です。

解説 厳禁

「厳禁(げんきん)」とは、きびしく止めることです。

解説 禁裏

「禁裏(きんり)」とは、宮中・皇居のことです。

解説 発禁

「発禁(はっきん)」とは、発売禁止の略です。

解説 禁断

「禁断(きんだん)」とは、ある行為をさしとめることです。

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過去問で確認したいこと

過去問演習では、
「どのような知識が」
「どのように出題されるか」

の2点を確認しましょう。

特に、

  • 敬語
  • 文法

の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。

過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、

「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」

のどちらなのかを明確にすることです。

前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。

  • 語彙
  • 言葉の意味
  • 漢字

のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、

  • 敬語
  • 文法

のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。

また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。

日本語検定は、1級から4級で、

  • 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
  • 1問1問の難易度が異なる

という違いはあるものの、

  • 敬語
  • 文法

のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。

敬語であれば、

  • 尊敬語
  • 謙譲語Ⅰ
  • 謙譲語Ⅱ
  • 丁寧語
  • 美化語

の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。

文法であれば、

  • 動詞
  • 副詞
  • 助詞

などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。

例えば、

買い物行くので、8時集合してください。

には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。

買い物

の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。

また、

8時に

の格助詞「に」は、

駅に

の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。

まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。

この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。

  • 過去問を解いていて、不安が残る分野
  • もっと解くスピードを上げたい分野

があれば、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

大手進学塾での国語科主任を経て、日本語教師をしています。

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